2011年7月26日火曜日

FINIS Swimsense フィニス スイムセンスのレビュー

久々のガジェットレビュー。

たまに走ったりする時にはラン用の時計でデータが取れるのですが、水泳の記録って難しいと思っていました。
それに一人で延々長距離を泳いだりすると、ラップ数を忘れて途中でいくつ泳いだのかわからなくなったりします。
ずっとスイムのデータが取れれば良いなぁ、と考えていましたがどうやらラップを自動でカウントできる
ウォッチタイプのデータロガーが2種類あることを最近知りました。
1つ目はsportcount社のPool-Mate Proです。2つ目が
今回紹介するFINISのSwimsenseです。
Pool-Mateには本体のみでデータを記録できるバージョンもありますが、このどちらもコンピュータにつないでデータを蓄積できます。これらのレビューと比較はDC Rainmakerさんのページで詳しくレビューされていますが、電池の持ち時間がpool-mateは普通の腕時計程度(1年位)でswimsenseは8-16時間程度である事と、swimsenseは泳ぎの種類を判別できる事(自由形、平泳ぎ、背泳ぎ、バタフライ)と、時間や距離ごとのストローク数をカウント可能なこと(pool-mateはトータルでいくつ、だけのようです)。PC用のアプリケーションもpool-mateは専用ソフトですが、swimsenseはadobe AIRを使ったソフトとWebアップロードという形式(アカウントを作成しないといけない)です。pool-mateの大きさと電池の持ちには惹かれましたが、自分的にはどうしてもストロークカウントは外せないので、swimsenseを購入しました。
さて、先日トータルで2000m泳いだので、今回簡単にレビューしてみます。
まず外箱、内箱、本体です。

箱も本体の収納も貴重品といった感じで丁寧な感じ。多分に演出なんだと思うけど、こういう「良いものを手に入れた感」って買い物において重要かもしれない。実質的な不備はないけど、ビニール袋に包まれて無造作に箱に入っていたりすると、貴重なものを購入した、という感覚が薄いかも。

さて、本体ですが思ったより薄いです。裏側には黄色の滑り止めっぽいプリントがあります。とっても軽いし、腕につけても大きさは全然気になりませんでした。腕にはめると腕の幅より大きくないので引っ掛けたりぶつけたりといった心配もあまりなさそうです。

で、次がswimsense本体を置いてPCと接続するためのドックです。

ドックですが、一応上下の向きはあるようです。

さて、このアイテムですがiPodなどと同じでまずはPCに接続しないとはじまらない感じです(実は単体ではスイッチの入れ方すらわからなかったのでスイッチを入れていないので、ひょっとしたら本体のみでもOKかも)、PCとUSBで接続してswimsense.comに接続してアカウントを作成します。アカウントのページにログインするとswimsense bridgeというAIRアプリケーションのインストールが可能になります。また本体ファームウェアのアップデートもこのソフト経由で可能です。finisのblogを見ると結構アップデートしている模様。ちなみに現在は1.0.1.8のベータが最新ですが、1.0.1.7は不具合があるようなので、ベータを使わない場合は1.0.1.7以下で使用して下さいとのこと。

使い方ですが割と簡単で、本体の4隅にボタンがそれぞれありますが、左上が選択/電源ON、左下がEXIT、右は上と下で項目の選択に使います。一番最初に個人データなどの設定が必要です。右ボタン上下でconfigを選択して、プールのサイズ(25mとか50mとか)、時計をはめる腕(右か左)、性別、年齢、体重、時間の表示方法(12H/24H)、時計合わせ、などをします。

実際に使う時は、電源を入れて右のボタン上下でSWIMモードを選択し左上でセレクト、あとは練習中に使うのは右上のボタンがPAUSEで右下がSTOPです。説明書を見ると、PAUSEはインターバルの時に押す、STOPは練習終了か長時間のレストの際に押す、という感じ。STOPを押してもデータをアップロードしたときには分割などされないのであまり気にしないで良さそうです。泳ぎ始めるときには右上のボタンを押してSTARTします。

bridgeを使ってswimsense.comに自分のデータをアップロードするのですが(公開/非公開の設定可)、アップロードした後のswimsense.comの自分のページがこんな感じ。

単一の日、週間、月間、全て、の単位で記録を見ることができます。右にある横棒のグラフはそれぞれの泳ぎ毎の距離です(表示では週間になっていますが、まだ1日だけの記録です)。
ちなみにこの日はバタフライもやりましたが、見事にフリーとして記録されていました。
狭いプールですれ違いに気をつけて泳いだせいなのか、自分が下手くそのせいかわかりませんけど。
で、具体的なデータの中身が以下のような感じで見ることができます。


一番上のグラフが横軸が練習時間でバーがそれぞれ色分けされた4種目の泳ぎ(距離と時間)、あとはペースやストローク数(設定したプールの長さが単位みたい。かつ左右で1ストローク)、時間経過でのストローク数変化とSWOLFという水泳の効率に関するスコアです。SWOLFっていうのは初めて知りましたが、単位距離あたりのストローク数と同じく単位距離あたりのタイムの合計です。これはなかなか面白い。通常だと、スピードを上げるとストローク数が増えます。逆にストローク数を減らすとタイムが大きくなります。したがってWOLFスコアが低ければ低いほど効率よい泳ぎが出来ているということです。数字を見ると、ストローク数とタイムの合計のようですが。自分は38-39位ですが、これはどの程度のものなのかちょっと知りたいですね~。ちなみにトータル2000m泳ぎましたが、ドリルやキック練習の時はSTOPにしていたので、記録されたのは1500mだけでした。距離に関してはまったく正確です。

とりあえず一度使っただけですが、記録好きの自分にはかなり良さ気なアイテムです。