2011年7月29日金曜日

FINIS SWIMSENSE フィニス スイムセンス その3

一応注意ですが、これまでの内容も含めて、ソフトのバージョンアップやファームアップで変更される可能性があることをご注意下さい。あと書いている内容が正確とは限りませんので、この内容通りにオペレーションを行ってなにか不具合が生じても責任は取れませんので、自己責任で。きちんとマニュアルを読んでから使いましょう。

さて、前回まででPCで使う連携ソフトウェアのレビューをしましたが、今回は主に本体のみでどんな事ができるのか?をレビューしてみます。ちなみにswimsenseですが、着けて泳いでも全く違和感ありません。昔Gショックを着けて海で泳いで、とっても腕が重かった(時計が抵抗になって)のを覚えていたので、少しは抵抗あるかな?なんて思ってましたが、全然気にならない、というか違和感ないです。開発の時にかなりこの点には気をつけたのではないのでしょうか?素晴らしいです。

さて、swimsenseは電池のもちが今ひとつなので(これも最新ファームでは長くなっているみたいだけど)、使わないときにはスイッチオフにしていると思います。腕につけた状態がこんな感じ。

ここで左上のボタンを押すと下のような時計の画面になります。

この画面がオペレーションのスタート画面といった感じ。右側のボタンを押すと(上か下)、次のようにモードが変わります。順番はこの通りとは限りませんが、まず泳ぐ時に使うSWIMモード
で、ストップウォッチになるモード。
それから、過去のデータが見れるHistoryモード
本体の設定をするConfigモード
電源をオフにするモード
本体に記録されたデータを削除するモード
さて、ここでSWIMモードを選択します。モードの選択は左上のボタンを押します。
この状態で、右上のSWIMというボタンを押すとトレーニング開始で記録が始まります。泳ぎ始めに押すと良いでしょう。トレーニング中は右上ボタンでPAUSE、右下ボタンでSTOPです。それぞれの意味は初回のレビューの通り。この表示の時、左上のボタンを押すことで、様々な表示モードに変えることができます。様々といっても中央のでかい表示はトレーニングのトータル時間(レスト含む)です。自分的には泳いだ距離とかLAPタイムとかを大きく表示して欲しかったですが、自分のバージョンのファームウェアでは無いようです。ファームアップデートが可能なので、こういうのも将来どんどん改善される可能性もありますね。

さてさて、練習が終わって今日のデータを見てみるか、という場合について。その場合、Historyモードを選択します。選択するとWorkout #(#は数字)という具合に本体に記録されたworkoutを右上下ボタンで選択できますので、見たい記録をこれで選びます。ちなみに本体には全部で14本のworkoutが記録できるようです。14本になったら古いやつを上書きしていくそうです。さてさてここでWorkout2を選択します。選択すると次のようなデータを閲覧できます。
まず、トータルの練習時間とそのうちのレストタイム。

次に泳いだ総距離とLAP数(往復の回数)
そして、平均ストローク数と100mの平均タイム、それから総消費カロリー数。
で、同じようなデータを4泳法ごとに見ることができます。見れるのは4泳法毎のトータルの泳いだ時間、距離と平均ストローク数です。下のモードで左上ボタンを押してセレクト。
で、実際の表示はこんな感じ。右上下ボタンでデータの種類を変えることができます。
つぎにインターバル毎のデータを閲覧できます。
自分は5本(5セット)泳いだので、それぞれについて泳いだ総時間、平均ストローク数、100m毎の平均ラップタイム、消費カロリー、泳いだ総距離と消費カロリーが表示されます。これもすばらしい。
使ってみてわかりましたが、これは想像以上に使える感じ。あとは心拍数も一緒に記録できたらもはや最強、これだけで後はいらない状態でしょう。データを蓄積してトレーニングするのが好きな自分のような人間にはたまらないアイテムです。お勧めです。

2011年7月28日木曜日

FINIS SWIMSENSE フィニス スイムセンス その2

前回はざっとレビューしたのですが、だんだんシステムがわかってきたのでここで整理してみます。まず、ソフトですがswimsense bridgeというadobe AIRのソフトが必要です。先日のレビューの後にLinuxでもひょっとしたら動くのでは?と思い、AIRをLinuxマシンにインストールしたらswimsense bridgeもLinuxマシンにインストールできて、しかもデータの取り込み、アップロードもOKでした。すばらしい。

さて、このbridgeは基本的にswimsense本体のマネジメントを行う為のツールです。できる操作は、swimsense.comへのデータのアップロード、swimsense本体のファームウェアの更新や設定のみです。

uploadしたworkout一覧の下にあるUPLOADED WORKOUTSというリンクをクリックすると、ブラウザでswimsense.comが立ち上がり、データの詳細な閲覧などはそこで行います。

右下の方に1600 meters - Japanという表示がありますが、これが今回自分がアップロードしたデータです。いろいろな国の人がデータをアップロードしていて、少し連帯感っていうか楽しい感じがします。この画面の右上のLOGINを押して自分のアカウントへログインします。bridgeで一度ログインしているのだから、ここはログイン画面は飛ばして即自分のアカウントの画面を表示して欲しい気もするけど。で、swimsense.comの自分のアカウントへログインすることで、様々なデータの詳細を見ることができます。つまり今流行のクラウドっていうのでしょうか?webベースのアプリケーションになっています。下が今回のいわしのワークアウトになります。トータルで3000m泳いだのですが、測定したのは600mのロング2本の前にアップで軽く流した2本と、ダウンで最後に泳いだ1本の合計4セットです。

全部Fr.で泳いだのですが、なぜか500m位Ba.としてカウントされてました。これはswimsense本体のつけ方の問題かも。上にある時系列図の具体的なセットをクリックすると下にその泳ぎの詳細なデータが表示されます。自分のデータは4セット目のFr. 600mのデータです。Lapが24lap(折り返しで1lapとカウントするみたいだ)、ストローク数は左右で1カウントするみたいです。Stroke Count Over Timeっていうのを見ると、泳いだ距離ごとのストローク数の変化が見れますが、自分の場合後半になってものの見事にストローク数が増えています(ただ、途中11回とかあるけど、これは水中でswimsenseを確認した為だと思う。10回というのも9.5とかじゃないだろうか?)。SWOLFスコアは前回よりも低くなった。ロングで泳いだせいもあると思うし、今回はFr.オンリーで泳いだ為だろう。

swimsenseをPCに接続すると、中の生データが見れるので、そのうちWebベースじゃなくて単独のアプリも作成されるんじゃないだろうか?iPhoneやiPad向けのアプリなんかも簡単に作れそうです。dropbox辺りにデータを置いておくとiPadで見れるようなアプリがあると便利かも。ないなら自分が作ろうかな?なんて。時間があればですけど。

さて、長くなったのでPCを使ったデータ閲覧に関してはここまでにして、次は本体のみでどの程度データを見る事ができるのかをレビューしたいと思います。 一応注意ですが、これまでの内容も含めて、ソフトのバージョンアップやファームアップで変更される可能性があることをご注意下さい。あと書いている内容が正確とは限りませんので、この内容通りにオペレーションを行ってなにか不具合が生じても責任は取れませんので、自己責任で。

2011年7月26日火曜日

FINIS Swimsense フィニス スイムセンスのレビュー

久々のガジェットレビュー。

たまに走ったりする時にはラン用の時計でデータが取れるのですが、水泳の記録って難しいと思っていました。
それに一人で延々長距離を泳いだりすると、ラップ数を忘れて途中でいくつ泳いだのかわからなくなったりします。
ずっとスイムのデータが取れれば良いなぁ、と考えていましたがどうやらラップを自動でカウントできる
ウォッチタイプのデータロガーが2種類あることを最近知りました。
1つ目はsportcount社のPool-Mate Proです。2つ目が
今回紹介するFINISのSwimsenseです。
Pool-Mateには本体のみでデータを記録できるバージョンもありますが、このどちらもコンピュータにつないでデータを蓄積できます。これらのレビューと比較はDC Rainmakerさんのページで詳しくレビューされていますが、電池の持ち時間がpool-mateは普通の腕時計程度(1年位)でswimsenseは8-16時間程度である事と、swimsenseは泳ぎの種類を判別できる事(自由形、平泳ぎ、背泳ぎ、バタフライ)と、時間や距離ごとのストローク数をカウント可能なこと(pool-mateはトータルでいくつ、だけのようです)。PC用のアプリケーションもpool-mateは専用ソフトですが、swimsenseはadobe AIRを使ったソフトとWebアップロードという形式(アカウントを作成しないといけない)です。pool-mateの大きさと電池の持ちには惹かれましたが、自分的にはどうしてもストロークカウントは外せないので、swimsenseを購入しました。
さて、先日トータルで2000m泳いだので、今回簡単にレビューしてみます。
まず外箱、内箱、本体です。

箱も本体の収納も貴重品といった感じで丁寧な感じ。多分に演出なんだと思うけど、こういう「良いものを手に入れた感」って買い物において重要かもしれない。実質的な不備はないけど、ビニール袋に包まれて無造作に箱に入っていたりすると、貴重なものを購入した、という感覚が薄いかも。

さて、本体ですが思ったより薄いです。裏側には黄色の滑り止めっぽいプリントがあります。とっても軽いし、腕につけても大きさは全然気になりませんでした。腕にはめると腕の幅より大きくないので引っ掛けたりぶつけたりといった心配もあまりなさそうです。

で、次がswimsense本体を置いてPCと接続するためのドックです。

ドックですが、一応上下の向きはあるようです。

さて、このアイテムですがiPodなどと同じでまずはPCに接続しないとはじまらない感じです(実は単体ではスイッチの入れ方すらわからなかったのでスイッチを入れていないので、ひょっとしたら本体のみでもOKかも)、PCとUSBで接続してswimsense.comに接続してアカウントを作成します。アカウントのページにログインするとswimsense bridgeというAIRアプリケーションのインストールが可能になります。また本体ファームウェアのアップデートもこのソフト経由で可能です。finisのblogを見ると結構アップデートしている模様。ちなみに現在は1.0.1.8のベータが最新ですが、1.0.1.7は不具合があるようなので、ベータを使わない場合は1.0.1.7以下で使用して下さいとのこと。

使い方ですが割と簡単で、本体の4隅にボタンがそれぞれありますが、左上が選択/電源ON、左下がEXIT、右は上と下で項目の選択に使います。一番最初に個人データなどの設定が必要です。右ボタン上下でconfigを選択して、プールのサイズ(25mとか50mとか)、時計をはめる腕(右か左)、性別、年齢、体重、時間の表示方法(12H/24H)、時計合わせ、などをします。

実際に使う時は、電源を入れて右のボタン上下でSWIMモードを選択し左上でセレクト、あとは練習中に使うのは右上のボタンがPAUSEで右下がSTOPです。説明書を見ると、PAUSEはインターバルの時に押す、STOPは練習終了か長時間のレストの際に押す、という感じ。STOPを押してもデータをアップロードしたときには分割などされないのであまり気にしないで良さそうです。泳ぎ始めるときには右上のボタンを押してSTARTします。

bridgeを使ってswimsense.comに自分のデータをアップロードするのですが(公開/非公開の設定可)、アップロードした後のswimsense.comの自分のページがこんな感じ。

単一の日、週間、月間、全て、の単位で記録を見ることができます。右にある横棒のグラフはそれぞれの泳ぎ毎の距離です(表示では週間になっていますが、まだ1日だけの記録です)。
ちなみにこの日はバタフライもやりましたが、見事にフリーとして記録されていました。
狭いプールですれ違いに気をつけて泳いだせいなのか、自分が下手くそのせいかわかりませんけど。
で、具体的なデータの中身が以下のような感じで見ることができます。


一番上のグラフが横軸が練習時間でバーがそれぞれ色分けされた4種目の泳ぎ(距離と時間)、あとはペースやストローク数(設定したプールの長さが単位みたい。かつ左右で1ストローク)、時間経過でのストローク数変化とSWOLFという水泳の効率に関するスコアです。SWOLFっていうのは初めて知りましたが、単位距離あたりのストローク数と同じく単位距離あたりのタイムの合計です。これはなかなか面白い。通常だと、スピードを上げるとストローク数が増えます。逆にストローク数を減らすとタイムが大きくなります。したがってWOLFスコアが低ければ低いほど効率よい泳ぎが出来ているということです。数字を見ると、ストローク数とタイムの合計のようですが。自分は38-39位ですが、これはどの程度のものなのかちょっと知りたいですね~。ちなみにトータル2000m泳ぎましたが、ドリルやキック練習の時はSTOPにしていたので、記録されたのは1500mだけでした。距離に関してはまったく正確です。

とりあえず一度使っただけですが、記録好きの自分にはかなり良さ気なアイテムです。