自宅で仕事を多くするようになったのと、文章を書く作業が増えたのと、リモートで計算機に接続する際の問題もいろいろあって(詳細は省くけど、キー配列とかマップの問題)、自宅でメインで使っていたキーボードに不満が出てきて去年の秋以降にいろいろとキーボードを物色しています。昔から基本的にキーボードは東プレのREALFORCE一択なのですが、自宅で使っているのは89Uという、たしか一番最初に発売されたUSB接続タイプの89キー日本語キーボードなのですが、こいつはキーマップを変更できないので、Ctrlを使ったショートカットを多用する身としては、なかなか辛いものがありました。それでも自宅ではさほど長文は打たないので特に気にはしていませんでしたが、コードを書いたり、長文を打ったりすることが増えたので、新型のREALFORCEを買おうと思った次第です。実は新型(R2シリーズ)が出た当初も買おうと思ったのですが、種類が多すぎのうえ、しばらく入手困難だったのですっかり熱も冷めて忘れていたのでした。東プレのページを見るとわかりますが、REALFORCEシリーズはとにかく種類が豊富で、初心者にはどれを選べばいいのか悩ましいと思いますが、基本的に配列が英語か日本語か、キーボードのサイズ(フルサイズかテンキーレス)、あとは黒かアイボリーという所で大まかに選択して、あとは細かい機能の差で選択するのが良いです。
個人的なお勧めは、テンキーレス、日本語配列で、色に関しては汚れの目立たないアイボリーがお勧めではあります。自分が購入したのは、R2TLA-JPV-IVという型番になりますが、REALFORCEのR2シリーズ、TKLタイプ(テンキーレス)のAPC(アクチュエーションポイントチェンジャー)付き(ここまでが型番のR2TLAを示すと思われる)、日本語配列(JPV)のキーボードです。これはキーの荷重は変荷重タイプ、つまりキーの位置によって押したときの重さが違うタイプになります。キー荷重に関しては、いろいろ説明しているWebサイトがありますが、個人的な好みに依存するので、何も知らない場合は変荷重タイプか全部45gにした方がいいと思います。APCに関しては付いていてもなくても良いと思います。自分はとりあえず試してみたくて付けましたが。
購入したのはビックカメラでしたが、お値段は2万5000円ほどしました。キーボードはPCを購入すると無料で付いてくると思っている人にとっては高価かもしれませんが、文章をとにかくたくさん打つような仕事をしているなら恐らく購入すると満足度は高いと思います。東プレ製のキーボードの一番の特徴はキースイッチが「静電容量無接点タイプ」という事です。キーボードのスイッチは、大きく分けて2種類知られています。一つ目は昔からある機械式で、いわゆるメカニカルキーボードと呼ばれるタイプで使われているスイッチで、これは基本的にアーケードゲームなどのボタンと同じ機構で、押せば回路が繋がり(オンになる)、離すと回路が切断される(オフになる)動作が機械的に行われるタイプです。
これらは上図のように、接点を繋ぐことでスイッチをオンにしています。ただ、この動作に関しても押す力や回路のサイズなどで色々な味付けが可能で、それが最近のメカニカルキーボードのブームを担っていると思います。説明すると長いのでこの辺にしておきますが、メンブレンキーボードも基本的に機構は一緒で、上手の接点部分がゴム製の導電素材でできていて、押すと二枚のシートが密着されることで回路が繋がるようになっています。したがってどうしてもキーを下までしっかり打つ必要が出てくるため、ペコペコとした打鍵感になります。対して東プレが採用している静電容量スイッチは、上図のようなデジタルなスイッチではなく、アナログなスイッチです。例えると、空気入れみたいなもので、ポンプを押す量で出てくる空気の量が変わりますが、どの程度でスイッチをオンにするかは任意で決めることができます。少ない空気の量でオンにすれば、ポンプを少し押しただけでスイッチが入り、多量の空気でオンにするようにすれば、ポンプを押し込まないとスイッチが入りません。前者はレスポンスのいいスイッチになり、後者反応は悪いけど押し間違えの無いスイッチとすることができるわけです。通常の機械的なスイッチと違って、押し込む量で「静電容量」がリニアに増加するので、キーボードの打鍵感も独特の滑らかなものになります。しかも、明確に接点を繋ぐ必要がないので、無接点という機構になります。この東プレのキーボードは当初、業務用だけで販売されていて、一般の店での購入は難しかったのですが、自分は秋葉原で触ってみてその打鍵感に感動してそのまま購入して帰った記憶があります。値段は覚えていませんが、強烈に高かった記憶があります。静電容量無接点キーは機構的に摩耗などしないので(スプリングやプラ部品の劣化はありますが)、非常に長寿命で、当時購入したキーボードは今でも問題なく使えます(ただし、接続がPS/2ですが)。
さて、ちょっと説明が長くなってしまったので、次回購入したR2TLA-JPV-IVのレビューをしようと思います。
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