最近インターネットTVとかで放送されているある番組が気になって見ている。
その番組というのは、ナスDという通り名で有名なディレクターの番組で
陸海空こんなところでヤバいバルという番組中の企画で、女性10人が山の中で
10日間の自給自足のサバイバル共同生活を行い、終了時に全員の体重が合計で10kg、つまりひとり平均1kg増えていれば100万円もらえる、というもの。
予想通りというか、女性10人揃った共同生活、派閥や諍いが生じて、人間の汚い部分を見せられて、見ていてあまり気分のいい番組ではないのだけど、人間関係がどうなるのか気になってついつい見てしまう。最初は人間の汚い部分を観察するタイプの低俗な番組(で、それを見ている自分もなんとなく罪悪感あり)と思っていたが、ここに来て、これは壮大な社会実験じゃないか?と思えてきた。
現在は10日間のスケジュールの7日目まで放送されているのだが、現状は7人のやる気のないグループと3人のやる気のあるグループに分かれており、やる気のないグループがやる気のあるグループに対する陰口や、しっかり働く人vsダラダラ何もせず文句ばかりいう人間の対比がすごく、出演者は全員仮にも芸能人なのに、こんな人間性の汚さをテレビで放送して大丈夫なのか?という感じだ。
この番組はTV放送(月曜日の深夜)と連動してabemaTVとyoutubeの番組でも放送されるのだが、youtubeでは今回の番組の出演を決めるオーディションの様子まで放送されていて、いかに出場者が嘘をついてオーディションを受けているかもよくわかるようになっている。
社会性昆虫の蟻などは、働き蟻と怠け蟻が一定の割合で必ず生じるというのが知られているが、今回も働き者3に対して怠け者7という割合は、社会性動物の階層構造そのままという気もする。それに傍観者として観察していると、いかに怠け者が社会全体の生産性を下げているのかもよくわかる。
あとは学校という閉鎖空間でのいじめも、同じような構図から生じるのだろうと思った。少なくともこの番組での関係性を見ていると、いじめはある種の嫉妬から生じて、さらに社会の癌はいじめる人間である事は明白で、卑屈ないじめっ子は精神的に異常な人間であるので、学校などでも隔離するなどして治療しなければならない対象であるとも思える。
しかし出演者たちがオーディションで勝ち残る際に、自分はサバイバルがいかに得意で、これまでも経験が豊富だ!とアピールしながら、いざ選ばれると文句ばかりで何もしないという様は、企業の採用担当者には頭のいたい部分かもしれないな、と思いながら見ているのだが。
もうしばらく放送はありそうだが、ちょっと目が離せない。どのような結末になるのか?
終わり方によっては伝説に残るTV番組になりそうな予感も。
https://www.tv-asahi.co.jp/yabai-val/
0 件のコメント:
コメントを投稿