まず、横軸にマグニチュード、縦軸にその回数(頻度)をプロットしたもの。両軸とも対数表示です。
長時間の統計を取ると、余震に関してはべき型の分布になることがわかっているので、本来ならマグニチュードの低い方から大きい方に向かって直線の分布になるはず。今回の地震の最大マグニチュードが9.0であるので、このグラフから明らかにマグニチュード8近辺の余震がまだまだ少ない、つまり今後起こりうることがわかります。
マグニチュードの大きな(5以上)部分に関して、見やすいように棒グラフかつ対数ではないグラフでプロットするとマグニチュード8あたりの余震がまだ起きていないことがはっきりわかります。
さてさて、ここで問題です。3月の地震を見ると、3/11の14時46分に起きたM9.0の地震は牡鹿半島から130km沖合であったのでマグニチュードの割には最大震度が少なかったのだと思います(それでも震度7を記録しましたが)。その後に茨城沖で起きたM7.7の余震は割と近かったので、震度6強ありました。本震がM9.0で震度7は栗原市のみでしたが、M7.7というエネルギーでいうとおよそ1/100ほどにもかかわらず、本震に近い震度になったのだと思われます(マグニチュードが1.0変わると約30倍エネルギー差がある)。つまり、これから起こりうるM8.0クラスの余震も、その場所によっては壊滅的な被害を起こしうる、ということを頭に置いておいた方が良さそうです。
で、その規模の余震の起きる場所は予測可能かどうか?答えはNOです。予測できないです。しかし、地震の時系列データを解析した結果からは、かなりの高確率で大きな地震は連動して起きる傾向があることがわかりました。とりあえず大きな余震が起きたら、半日から24時間位は気をつけるべきかと。
さて、投資家としてどうすべきかここで考えてみたいと思います。3月の地震が起きたのは取引所のクローズ間際、しかも週末だったので、翌週の月曜におよそ1000円近く日経平均が下がりました。土日に原発の爆発もあったので、地震だけが要因ではないでしょうけど、さらに翌日の火曜日には最大で1400円近く下がりました。つまりM8.0クラスの地震それも直下型とかだった場合、瞬間的に1000円は落下する事を覚悟しておいた方が良さそうです。現在は欧米がリセッション入りか?と言われるほどセンチメントも悪化しているので、パニック相場が引き起こされる可能性も高いと思います。
ということで、ヘッジをかけるなら日経平均のショートを軽く作るべきかもしれないですね。
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